2019.11.09
なのに…
マルハチのリノベーションプロジェクトを始めようとしたとき、10人中9人の方が反対しました。那の津のボート場のすぐ横は一般の人通りは皆無で、通りはボートユーザーのみ。しかもボートレース福岡の本場開催でなければ人の気配もありません。それに加えて建物は質店の跡で、かなり厳しい反応でした。
1階の飲食店舗を誘致しようと当社のクライアントに声をかけましたが興味は示すものの自身のお店を出すのは現実味がない…と断られ、関係者で考えたアイデアはレンタルスペースでした。1時間単位で空間を貸し出すマルハチスタジオを開設し、扉はそのまま、土間もそのまま、天井は取ってスチールむき出し、という敢えてあらめの空間に仕上げ、「音出し」「ペット」「酒」OKとして打ち出しました。
苦肉の策でした…
このカオスな場所、建物にこれから誰が反応し、何が生まれていくのか…まだわかっていません。
那の津なのに…
ボートレース福岡の横なのに…
質屋の跡なのに…
この「なのに」という逆説的な接続詞
これは尖るためには必要な要素です。
この場所にいろんな人やものが作用して「だから」に変わっていく瞬間があることを信じて、これからもマルハチを運営していきます。
2019.11.09 | Posted in BLOG | |