2021.10.23

福岡市のエネルギー

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maruhachiが隣接する天神5丁目にある須崎公園…

 

市民の憩いの場であり、福岡県立美術館・福岡市民会館とともに文化活動の拠点として親しまれてきました。公園内の一角にある野外音楽堂では、昭和40年代に多くのミュージシャンが演奏を行っていました。武田鉄矢もステージに立つなど若者文化の発祥の地だったようですが、最近ではそのイベントも鳴りを潜めホームレスが増え少し寂しい雰囲気になっていました。街並みと人の流れが北天神から南天神エリアに移っていったことが影響していると思います。

今年の1月に事業者が決まり、令和8年2026年春の完成に向けて須崎公園の再整備事業が始まりました。福岡県立美術館は大濠公園に移転し、移転したあともサテライト的な機能が残るようです。福岡市民会館は再整備された公園に文化拠点施設として建て替わります。

 

かつての北天神エリアを象徴する場所だった親不孝通り…

その若者文化の中心となったディスコ「マリアクラブ」には九州各地から若者が押し寄せていて年間120万人が来場するほど賑わっていました。親不孝通りにはおよそ700店ほどの飲食店が立ち並び、改造車に乗ったいかつい男やDCブランドに身を包んだサラリーマンが夜な夜なナンパをして遊びまくっていた時代でした。

そんなエネルギーに満ち溢れた時代… あのエネルギーは何からきていたのか…

お金への執着 いい服を着たい いい車を持ちたい いい女いい男と出会いたい 貪欲なことが当たり前の世界 親不孝通りはそんな時代の象徴だったように思います。

天神ビッグバンや博多コネクティッドによる再開発を促進する政策に舵を切った福岡市は、国際都市を目指してこれから数十棟もの高層ビルが建て替わります。九州各地からではなく、世界の富裕層が押し寄せる街になっていくことを目指しています。

そこに宿るものは何か… それは若者のエネルギー

エネルギーの根源にあるものは何か… それは人々の欲望なのだと思います。

親不孝通りが賑わっていた時代とは違いその欲望は多様化しています。皆が追い求めていた車やお金ではない多種多様な欲望です。そんなかつてない発展を遂げようとしている天神に住む私たちはラッキーだと思います。

これから10年から20年かけて福岡市がどんな欲望を吸収していくのか… とても楽しみであり我々にとってチャンスであります。

皆さん、この時代をこの地でどう生きますか…

 

 

 

2021.10.23 | Posted in BLOG | |

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